先日、卓球の張本 智和選手が右手の怪我で世界選手権の混合ダブルスの出場をしないことがニュースになりました。薬指の怪我だそうです。
腱鞘炎とのことでしたが、手外科専門医から見て薬指の痛みであれば腱鞘炎というか使いすぎによる炎症で診断はそれほど間違っていないと思います。この手のニュースでは専門家から見てありえない診断名が報道されることが多く、違和感のない診断名なのはほっとしました。ただ腱鞘炎を怪我というのは違和感があります。以前から環指が痛かったそうで怪我という感じではないと思います。
卓球ではシェークハンドの握り方では母指や示指を強く握ると思われがちですが、トップ選手の多くは環指や小指に力を入れて握ります(卓球元世界チャンピオンの王励勤選手は母指と示指を比較的強く握るそうですが、これは例外です)。そのため環指や小指に負担がかかり炎症が生じるのは十分考えられます。
張本選手が早く復帰して世界で活躍できるよう願います。
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