母指MP関節尺側側副靭帯損傷とは
母指MP関節尺側側副靭帯損傷とは母指が伸展位でMP関節(親指の付け根の関節、二番目の関節)の外転(親指を人差し指から離れるように開くこと)する力が加わることでMP関節の尺側(小指側、親指と人差し指の間側)側副靭帯が損傷する病態のことを指します。兎狩りの獲物を絞める番人に多いことからゲームキーパー(猟場管理人)母指とも呼ばれます。
母指MP関節尺側側副靭帯
症状
親指を使って物をつかむ際に痛みが生じ、力が入りにくくなります。
診断
ストレス撮影といいまして母指MP関節に負荷をかけた状態でレントゲンを撮影し、関節の開き具合の左右差を比べる検査が有効です。この検査は整形外科の中でも手外科が専門の医師か技量のしっかりした放射線技師がいる病院でないときっちりした結果が出ないことがあります。
靭帯が付いた小骨片を確認出来るケースもあります。
治療
不安定性が軽度の場合や急性期の場合はギプスやシーネ(添え木を当てること)で固定します。
不安定性がひどい場合はStener lesion(専門的な言葉ですが、母指尺側副靭帯損傷の中で手術しないと治らないタイプのもの)の可能性もあり、手術による治療を行います。
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