整形外科の手術はほぼすべての手術で神経を損傷する危険性があります。手術の前の説明で手術に伴う危険性のひとつとして神経損傷の可能性はほとんどのケースで説明されます。ただ実際問題として手術で神経を損傷することはほとんどありません。
手術前に神経を損傷する可能性があると説明して、実際に手術で神経を損傷することがしばしばある数少ない疾患のひとつにデュピュイトレン拘縮(デュピュイトラン拘縮、デュプイトレン拘縮、デュプイトラン拘縮)があります。病的な腱膜が指神経に巻きついていると腱膜を神経を損傷せずに手術を行うことが非常に困難なことがしばしばあります。
最近ではマイクロサージェリーが普及してきています。これはマイクロスコープという顕微鏡を用いて行う手術のことで術野を拡大して見ることでより細かな手術が可能になります。デュピュイトレン拘縮の手術で病的な腱膜が指神経に巻きついているケースでマイクロサージェリーを行うと神経の損傷を防いだり軽減したりする確率が上がります。
もちろんマイクロサージェリーでなくても神経損傷せずに手術を終えることが容易なケースも少なからずありますが、いざというときにマイクロサージェリーに切り替えることができるところで手術を受ける方が安全な面があると思います。
デュピュイトレン拘縮の手術を受けられる際はマイクロ設備のある病院の方が安心かと思います。
デュピュイトレン拘縮(デュピュイトラン拘縮)とは
Dupuytren拘縮の分類(Meyerding)
参考 ザイヤフレックスについて
Web手外科研究所の相談メール(デュピュイトレン拘縮)
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