ばね指(バネ指、弾撥指、屈筋腱狭窄性腱鞘炎)とは
ばね指(バネ指、弾撥指、屈筋腱狭窄性腱鞘炎)とは指を曲げる力を伝える(屈筋)腱とその腱を包んでいる(靭帯性)腱鞘とが引っかかるようになることです。(靭帯性)腱鞘の肥厚によって起こります。
なぜ引っかかり感が生じるのか
指の使いすぎ等の理由で炎症が生じると(この状態を腱鞘炎といいます)腱や腱鞘が肥厚します。
腱や腱鞘が肥厚した状態で指の曲げ伸ばしをすると肥厚した部分で引っかかる感じがするようになります。
ばね指はドゥケルバン病と同様に狭窄性腱鞘炎(腱を包んでいる腱鞘が肥厚することによる疾患)に属します。
症状
指の付け根が痛くなったり指を伸ばす際にカクッという引っかかり感がしたりします。重症の場合指が伸びなくなることもあります。
更年期の女性や妊娠中、出産後の女性に多く見られます。糖尿病、関節リウマチ、透析患者さんにもよく発生します。
指の曲げ伸ばしの際にカクッとなる症状の人はほとんどがばね指です。鑑別診断として伸筋腱脱臼がありますが確率的にはばね指よりずっと低いです。
治療
症状の軽い場合はステロイドの注射を行います。
程度の重い場合(関節のが曲がったまま伸びないケースや伸びたまま曲げられないケース、発症して半年以上経過してsnapping「引っかかり感」が強いケース等)やステロイドの注射を2〜3回行って治らない場合はは腱鞘を切開する手術を行います。手術時間は10分程度、日帰り手術も可能で、手術直後から指を動かせます。
参考
腱鞘炎とばね指の違い
Web手外科研究所の相談メール(ばね指)
手外科の杜の相談(ばね指)
ばね指の動画解説
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